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今日からできる白内障の予防方法5選

今日からできる白内障の予防方法5選

白内障の予防について

 

白内障は、加齢や紫外線、糖尿病やアトピー性皮膚炎などが原因となり、水晶体というレンズが白く濁る病気です。白内障を完全に治す治療は手術しかありません。

 

しかし、「できるだけ手術はしたくない」「白内障にはなりたくない」と考える人も多く、そのためには白内障の予防も重要です。

 

この記事では日常生活でできる白内障予防について解説します。この記事を読んで、白内障予防に繋がる習慣を取り入れてみてください。

 

白内障を予防する5つの方法

 

白内障を予防するためには、以下の5つの方法が有効です。取り入れていない習慣があれば、日常生活に取り入れてみてください。

 

1.紫外線から目を守る

 

紫外線は白内障の原因になりうることが知られています。また、紫外線は翼状片など、他の目の病気の原因にもなるため、紫外線から目を守ることが重要です。

紫外線から目を守るには、紫外線カット機能が付いたサングラス、つばの長い帽子などを着用するようにしましょう。晴れで日差しの強い日はサングラスや帽子を着用する人は多いのですが、実は曇の日であっても紫外線は出ています。外に出かける際、特に長時間外で過ごす場合はサングラスや帽子を着用すると良いでしょう。

 

2.食生活の改善

 

毎日の食生活で病気になりやすさ、なりにくさは変わります。白内障も食生活が影響する病気の一つとして知られています。白内障は血液中の糖由来の糖化ストレスや酸化ストレスによって発症すると考えられています。これらストレスを減らすことが、白内障の予防に有効と考えられています。

 

糖化ストレスを減らす方法

 

糖化ストレスは、血液中の糖とタンパク質が結合することで最終糖化産物(AGEs)という物質ができます。これは酸化ストレスにもなるため、血液中の糖が多いと白内障になりやすくなります。糖尿病の患者さんは、そうでない方よりも白内障になりやすいのはそのためです。

この糖化ストレスを減らすためには、血液中の糖を減らすことが重要です。加糖の炭酸飲料や揚げ物、スナック菓子などは糖質を多く含みます。いきなり全てを食べないのは現実的ではありませんから、量を少なくすることから始めてみてください。また、過度な糖質制限は危険ですので、間食やおやつを見直し、炭水化物を取り過ぎないようにしましょう。

 

酸化ストレスを減らす方法

 

酸化ストレスを減らすため、抗酸化作用のある栄養素を取ることが良いとされています。例えば、ビタミンCやビタミンE、ルテイン、ゼアキサンチンなどが抗酸化作用のある栄養素として知られています。これら栄養素が多い食品は下記のようになります。

 

  • ビタミンCを多く含む食べ物:アセロラ、ゆず、キウイフルーツなど
  • ビタミンEを多く含む食べ物:アーモンド、うなぎ、かぼちゃなど
  • ルテインを多く含む食べ物:ケール、モロヘイヤ、小松菜など
  • ゼアキサンチンを多く含む食べ物:クコの実、パプリカ、トウモロコシなど

 

これらの食品をよく食べていれば、無理をして食事のメニューに取り入れる必要はありません。もし欠けている栄養素があれば、一品として追加するのが良いでしょう。しかし、これらの食品をメニューに入れるのがどうしても難しければ、サプリメントを使うのも良いでしょう。実際に、これら栄養素はサプリメントとしても販売されており、簡単に入手することが可能です。

 

しかし、栄養素不足が病気の原因になりますが、過剰も病気の原因になることがあります。まずは医師に相談、あるいは栄養士などに食事内容やサプリメントの必要性を相談するのが望ましいでしょう。

 

3.適度に運動する

 

適度な運動は、血行を促進します。また、酸化ストレスからも身を守ってくれるので、白内障の進行に役立ちます。特に、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動がおすすめです。無理のない運動から始めていきましょう。

 

4.タバコは禁煙する

 

タバコはさまざまな病気の原因になることが知られています。目の病気も例外ではありません。白内障や緑内障、加齢黄斑変性など、失明の原因として知られる目の病気にタバコの関連が指摘されています。白内障になりにくくするためには、タバコを吸わないことが理想です。禁煙が難しくても、減煙することで病気になりにくい体になります。まずは1本から減煙を始めてみてください。最近は禁煙外来がある病院も多くなってきましたので、どうしても禁煙が難しい方は禁煙外来を利用してみるのも良いでしょう。

 

禁煙のイラスト

 

5.目薬を使う

 

白内障の進行を防ぐために、眼科では目薬を処方する場合があります。ピレノキシン製剤あるいはグルタチオン製剤を使いますが、それぞれ目的が異なります。ピレノキシン製剤は、水晶体が濁るのを防ぎます。一方で、グルタチオン製剤は、水晶体の透明度を保つために使います。しかし、有効性は定かではなく、目薬を使っていても白内障が進行する場合もあります。

 

おわりに

 

白内障はさまざまな要素が関連します。そのため、予防方法は定まったものはなく、食事や運動などの生活習慣全体を見直すことが望ましいとされます。よって、白内障を予防するためには、適切な紫外線対策や禁煙、適切な食生活、運動などが重要です。この記事では、取り組みやすいように5つの予防方法を挙げました。全て取り入れるのが理想ですが、まずは1つずつ見直すようにしましょう。

 

もちろん、このような予防方法を取り入れても白内障は進行してしまいます。白内障の進行を確認するために、眼科を定期的に受診することも忘れないようにしましょう。

この記事の著者

医療法人いさな会 中京眼科

医療法人いさな会 中京眼科

愛知県名古屋市にある眼科専門クリニック。一般眼科外来のほかに、特殊手術外来(多焦点眼内レンズ)、日帰り手術(白内障、緑内障、網膜硝子体、ICL(眼内コンタクトレンズ))、ドライアイ、近視進行抑制(オルソケラトロジー)、色覚外来など、全般的な疾患に対応しております。数多くの医療機器を揃え、白内障手術だけで年間約2,000件以上(2,733件/2022年)の手術実績があります。

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